8月の活動報告【Sango Kitchen】

一般社団法人 Sango

2018年09月09日 12:12

スタッフのまりえです

“行動実験室”でもあるSangoの台所、
第4期より新たな挑戦を始めます

その名も「Sango Kitchen」

今まで私たちだけで美味しく頂いていた調味料やお惣菜などを
皆様にも提供するため、
販売も視野に入れて活動・実験をスタートしました

そのレパートリーも梅干し納豆をはじめ、
今までは購入していたものを自分たちで手づくりすることが増えたことにより、
徐々にひろがってきています

かくいう私は、微生物、"発酵"が大好き
始めてからかれこれ4年以上になる天然酵母パンや、
酵素ジュース、果実酢、甘酒などを作っています。


私たちの食べているものは、
野菜も魚も肉もすべて土によって育まれているいのち。
豊かな土は豊かな恵みを生み、
自然はそのままで完璧な調和に在ることを見せてくれています。
そして、足るを知る。

いのちの循環の輪の中にある“土”に気づき、
土=微生物と共にある暮らしを改めて意識した8月、
Sango Kitchenでは次のようなものが生まれました。


満月酵素

沖縄へ移り住んで3年目、
沖縄、東村の地のものはあれこれ経験してきたけれど、
実は一番身近にあったにも関わらず、
自分の中で「生活」とあまり深く結びついていなかった
お山の野草

月桃やフーチバー(沖縄の方言でのヨモギ)には
比較的馴染みがありますが、
どんな野草が生えていて、
それぞれにどんな特徴があって、
などまだまだ知らないことだらけ。

まずはやってみよう!動いてみよう!と、
経験者の助言と、直感をもとに実験を始めました

8月26日の満月の日、
Sangoのキッチン隊長としみさんとお山を歩きまわって野草摘み

事前に何を摘むかは決めずに、
そのとき出会うもの、天に準備されている流れに沿った結果、
こんな風になりました





酵素
月桃、オオバギ、サシグサの花、リュウキュウマツ、と各種野草ブレンド
サシグサの花酵素から、さらにぱん酵母に進化してもらおうと企み中。

ぱん酵母
月桃と、ライムの葉
台風の影響で実が落ちていたライムの木を、
風がさらに強くなる前に少しばかり剪定をした枝葉から
酵母液を仕込みました。
大好きなライムの香り、楽しみです。



塩ライム
塩レモンならぬ、塩ライム。
今年はSangoのお山でたくさん実りました。
2種の塩とブレンドバージョンの3種を仕込み、
あとは時間がゆっくりと調理してくれます。



6月17日 新月後の塩ライムとの違い 
以前、新月直後に収穫したライムで作ってみた塩ライム。
実が熟し切っていなかったこともありますが、
エキスの出方、発酵の進み具合ともに、
満月収穫のものと全く違うんです!
私たちの体も然り、月と植物の関係も丁寧に感じ、
見せてくれているものをよく観察していこうと思いました。





マンゴー酢、マンゴーチャツネ

今年もご近所のマンゴー農家さんから無農薬マンゴーをいただき、
お酢づくりの仕込みをしました

材料はマンゴーの皮と種、とお水だけ。
(実はありがたくお腹に納めさせていただきました)



もともとマンゴーに棲みついていた様々な菌が
瓶という世界の中で共生し、
発酵が進むにつれて瓶の中の環境、
生態系も変化していく。

昨年に仕込み、ゆっくりと1年かけて熟成したマンゴー酢は
夏の暑さで消耗する私たちのからだに
たくさんのいのち、喜びのエネルギーを与えてくれました。
来年はどんなお酢になるのか楽しみです

マンゴージュースを絞った後のパルプも実験材料として頂戴し、
自家ブレンドカレースパイスと合わせてチャツネを作りました。

捨てるところなんてほとんどない

自然に与えられているものを知恵を使って活用し、
生活が手づくりされていく豊かさを改めて感じています。




紅茶キノコ

約2年ほど冷蔵庫でお休みしてもらっていた紅茶キノコの株さん、
久しぶりに目を覚まして頂きました。

紅茶キノコづくりはあまり経験がないことから、
参考までに長期休眠について調べてみたところ、
数日や数週間というものはあっても、年単位のものには出会わず。

それはそうだよねと思いながら、
生きている波動は感じ取れましたので
通常通り紅茶液に浸かっていただくこと約2週間


発酵しましたーーー

最初はビン底に沈んでいた株が浮き上がり、
甘かった紅茶液は酸っぱくなっていました
炭酸のシュワシュワ~を増すために、ただ今二次発酵中です




水のはなし、炭のはなし
としみさんがキッチンカウンターで水挿ししていた
エンサイ(沖縄の方言での空芯菜)の瓶。

こっそり、といっても見た目にバレバレではありますが、
アカメガシワで作った自家製炭のかけらを入れてみました

すると、何日たっても水がキラキラしていて、元気なのです。
普通であれば、夏という気候もありますし、
水替えをしないでいるとぬめりが出たり、
水がくされたりということが起こりやすいかと思いますが、
そんなことが全くない!
約2週間ほど経って、さすがにお水が減ってきたので
足して、また1週間ほど経過。

その1週間後がこちら

まだまだ元気

この実験から、
炭にある無数の孔のおかげで
水が循環、呼吸していることを改めて感じました。

Sangoでは、炭の吸着する性質を活かし、
歯磨き粉やお部屋の吸湿剤などとして
自家製炭を生活に取り入れてきています
その詳しい話はまた後日

そして、水は流れるもの。
流れの中で触れるものすべてを記憶する性質をもつと聞きます。
水道の蛇口から出てくるまでに通った道のりで触れたものや、
土地の思い、このエンサイの水挿しでいえば、
お山で生活する私たちの思いも情報として記憶しています。

その性質をふまえて、
今回このエンサイの瓶には炭を入れたほかに、
感謝と喜びの言葉を向けることを意識してみました。
 ※行為としては「置いておく」であっても、
  放置=無視とは異なります。

やったはいいものの、
置きっぱなし、忘れてしまった、
という経験がよくある私ですので

その結果を、キラキラときれいなお水が教えてくれました。
ありがとう、ごめんなさい、愛しています、感謝します、赦します、
などの丁寧な、やさしい言葉をかけられたら嬉しいですよね。
炭による循環のおかげもありますが、
言葉の持つ「喜び」を水は受け取り、
元気でい続けてくれたのだと感じました。

ほぼ水で出来ている私たちのからだも同じです。
自分のからだという水に、
何を見せ、触れさせ、どんな言葉を聞かせるのかを改めて意識し、
祈りへの理解が深まった経験となりました。




森のぱん工房 Sango

Sango Kitchen内に、スタッフまりえの
主にパンを中心とした発酵部門 ”森のぱん工房 Sango” があります

8月5日、25日の2日間、東村加工所にてパンの販売を行いました

ココナツといちじくのぱん

小麦粉をはじめとした糖の種類、その性質や、
自分のからだの状態を知り、
小麦以外の材料も取り入れたパンを研究しています


新潟県魚沼産そば粉入りフランスぱん

発酵完了、いざオーブンへ


25日、看板を復活しました

「今は前みたいにパン売ってないの-?」と
嬉しいお言葉を掛けて頂くことが増え、
加工所での対面販売を再開しました



週末や祝日の毎月二日間程度、不定期での販売をしてまいります

今後の予定
10月13日(土)、20日(土)
11月11日(日)、17日(土)

どうぞよろしくお願いします


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